稽留流産の場合つわりはいつまで?ひどくなるって本当?
流産は、実は全妊娠の15%に起こり得るもので、決して低い確率ではないのです。でも、もし自分が流産と診断されてしまったら、とても辛くて受け入れることが出来ないですよね。特に稽留流産の場合ですと、つわりが残っていることがあるのでなおさらです。ここでは、稽留流産のつわりについてまとめました。
稽留流産でもつわりってあるの?
稽留流産とは、胎児がお腹の中で亡くなってしまっている状態のことです。流産といいますと、出血があったり、下腹痛や腰痛が伴うイメージがありますが、稽留流産は自覚症状がない場合がほとんどです。
ですので、妊婦健診の時に、胎児の心拍が止まってしまっているとか、胎嚢(胎児が入っている袋)の成長がみられない場合に、稽留流産と診断されることが多いようです。
自覚症状がないので、いきなり「流産の可能性もあります。」と言われたら、とてもショックですよね…。しかも、稽留流産に限らず、流産したとしてもつわりが続くことがあるのです。つわりがあると、お腹の赤ちゃんが元気に育っていると思いますよね。そもそも、稽留流産と診断されたのに、何故つわりがあるのでしょうか?
それは、子宮の中に胎盤や絨毛などの組織が残っているため、体が「まだ妊娠が継続中ですよ」と勘違いしているからだと言われています。また、つわりはホルモンの分泌とも関係があると言われています。流産してすぐの頃は、まだプロゲステロンやhcgなどのホルモンが分泌されていることがあるのです。特にhcgは、絨毛から分泌されるので、絨毛が残っている間はつわりが残りやすいと考える専門家もいます。
しかし、つわりがあっても、妊娠8週頃を過ぎても心拍が確認出来ない、先週確認出来た心拍が止まった、胎嚢の成長がみられないなどの診断を受けたら、稽留流産の可能性が高いのです。流産してしまったなんて、中々受け入れることは出来ないですよね。徐々に受け入れていけば良いと思います。
稽留流産の場合、つわりがひどくなる?
稽留流産と診断された場合でつわりがある時、ひどくなるということはあまりないと思います。
稽留流産は、胎児がお腹の中で亡くなっている状態ですので、自然に出てくるのを待つか、手術をするのか医師が決めます。妊婦さんと話し合って決めることもあります。
亡くなっている状態ですと、残念ながら妊娠を維持するホルモンの分泌はやがて止まります。そうすると、つわりもなくなっていくのです。
稽留流産をした後は、2回ほど月経を見送ってから、妊娠を目指すように指導されると思います。
ただし、ごく稀に胞状奇胎と呼ばれる受精がなされる場合があります。1つの卵子に2つの精子が入り込むことで起こり、子宮内の絨毛が以上に増殖します。このため、つわりが異常に重くなる傾向があるのです。胞状奇胎の場合は、放っておくと子宮を摘出しないといけなくなることがあるので、手術をします。
つわりが異常に重い場合は、産婦人科に申し出るようにしましょう。